《私の本棚》
歳月がくれるもの 田辺聖子 文春文庫
秋は、いろいろなことを始めたくなりますよね?
どこでもできる読書をまた始めようかな、
と。
以前「孤独な夜のココア」を読み、良かったので田辺聖子さんの「歳月がくれるもの」を買いました。
今、 女の可愛げ を読んでいます。
まるで関西から来た祖母が、お茶を飲みながら
答えてくれてるような。
温かく柔らかな言葉に、ホッと。
「『可愛げないなあ』って言われたりして、しんどいときもあるでしょう。」
実は、わりと負けず嫌いで。
「あんまり頑張りすぎない方がええねん。
あっさりした方がいい。
自分と相手は違う人間なのにそれに気がつかないふりをして、自分の思い通りにしてもらおうとするから疲れちゃう。全部が全部、思い通りになんていきませんよ。」
確かにちょっと頑張りすぎ、力が入りすぎて空回っていたような。
しんどいときは受け入れる。
嬉しいこと、泣きたいことが全部集まって人生なんだと。
まいにち、ごきげんさんが一番。
相手ありきの自分。
人の気持ちを慮ることが出来るようになって、
可愛げ、かしこげが出てくるんですね。
まだ読み始めたばかりですが、人生の先輩である先生のお話心に沁みます。
じっくり噛みしめたいと思います。
絵 マユリンゴ🍎 @mayuringo_14